製作の経緯


阿蘇カラクリ研究所ではセンサを用いた防犯ロボを庭先に設置しています。設置前はネコの糞害に悩まされていましたが、防犯ロボ設置後、ネコが寄り付かなくなりました。こっそり観察していると防犯ロボに威嚇されたネコは泡を食って逃げ出します。ネコだけじゃなくイヌも人間も突然の威嚇は効くようで、這う這うのていで逃げ出します。
ところで阿蘇地方の農家さんはサルの被害に悩まされています。一般的な鳥獣対策は効かず、猟師も撃ちたがりません。つまり野放し状態です。
「何とかならんね、アソカラさん?」
色んな人がそう言ってきますが口は出してもカネは出さないのが世の常。
(どうしたもんか?)
コスト重視の構想図を描いているうちに試作品を作ってしまいました。三台作りましたので色んな場所に設置して色んな実験をしたいと思います。
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待ち武者の説明




待ち武者は認識されている事を認識させて追い払う全く新しいジャンルの近代的案山子です。24時間センサで見張り、動物を発見すると顔色変えて怒ります。
試作品を三体作りました。左の写真をご覧下さい。上から美男子、チンピラ、落ち武者のイメージです。下に行くほど警報ブザーの音量が増し、強く怒鳴ります。
センサはナフコで売ってるセンサライトをバラしました。780円でした。センサ単品で買うより遥かに安かったです。
機能拡張用コンセントは二つ用意しています。一つは常にオン、もう一つはセンサ反応時のみオンするコンセントです。
とりあえず、常時オンのコンセントにLEDライトを挿しました。暗くなるとボンヤリ灯ります。
センサ反応時のみオンするコンセントにはマネキン用照明(LED)とブザーを挿しました。移動しているモノを発見すると激しく光ってブーブー鳴ります。
ちなみに自宅庭に設置したところ、運送屋さんは「犬神家みたい」と言って震えました。チャリ通の中学生は急ブレーキで立ち止まり「きもっ!」と叫びました。徒歩通の小学生は群れをなして庭に乱入。笑い転げてくれました。
畑に設置すればランドマークになります。
左は夜の待機状態。コレが見えただけでも臆病な動物(イノシシなど)は近寄りません。


動物を発見すると強烈な威嚇音と共に顔が赤く光ります。これだけ顔色が変わればサルも怒られている事を理解します。
尚、屋外設置なので透明カバー(PET)で覆いました。継目はシリコンで埋めました。雨対策は万全です。
日光対策は施していません。紫外線による部材の劣化は避けられず、耐久性は分かりません。
電源は商用電源(100ボルト)です。バッテリーと太陽光パネルを搭載すれば山奥でも設置可能です。
最後に重要な事を書きます。目先の投資対効果はハッキリ言って合いません。が、余波を加味すれば合うかもしれません。ブログ農家が増えた昨今、畑にストーリー性や話題性を持たせる事は販売アップに繋がります。これを作る過程もストーリーです。
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待ち武者の今
2016年9月1日
ボックス内に草が満ちてきました。最高です。そのまま五年目の冬を迎えたいと思います。
2014年7月7日
紫外線を浴びる事37ヶ月。カバーに付いたコケや汚れで目視が困難になりました。昼も夜もぼんやり見えていい感じです。
2012年9月16日
紫外線を浴びる事15ヶ月。疲れ、垢抜け、良い顔になりました。朽ち果てるまで頑張ってもらいます。
2011年11月1日
美里町から一体だけ引き上げて庭先に設置しました。あの頃ボックスの守り神として活用します。トイレの神様も追加しました。
2011年10月26日
ナニコレ珍百景に登場しました。が、またしても登録されませんでした。
2011年9月2日
テレビの撮影があったので待ち武者の活躍ぶりを見てきました。猪と鹿には有効なようで待ち武者が守っている畑は獣害ゼロでした。
写真は待ち武者がいる場所の遠景です。
2011年7月16日
誰も知らない山深い山中(下益城郡美里町)に設置しました。段々畑を見下ろすように三体設置。
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