生きる醍醐味

第6話 男の苦悩 (2006年9月) 5KB

男という生き物は女の変わり目に必ず苦悩するものだ。例えば父親。少女からレディーに変わるその数年、「足臭い! 寄るな! 見るな! 洗濯物は別!」己のエキスから変異した、その可愛い可愛い娘に罵倒され、(なぜ?)眠れぬ日を過ごさねばならない。その...
技術

第5話 感じた数日 (2006年8月) 9KB

私はこういうものを書いている身なので、「凝る」という事が好きなタチである。その代わり飽きっぽい。ダーッと集中して何かをやる、それが軌道に乗ったりダラダラしたりすると無性に別の事がやりたくなる。好奇心に集中力が負けるのだ。私の履歴書に書けるス...
モノ

第4話 黄色い箱の力 (2006年7月) 5KB ☆

私はバイク通勤をしている身である。乗っているバイクはホンダのカブ50。最近の古カッコいいカブ50ではなく、農家のオッサンや集金をする人、もしくは農協の職員が愛して止まない旧型のカブ50である。購入価格は2万円。価格が価格であるから、シートに...

第3話 人柄の話 (2006年6月) 4KB

普通なら腹が立つ事も、(あやつならしょうがない)そう思える奴が稀にいる。これに対し、(お前のやる事なす事、全て腹立つー!)そんな奴も稀にいる。相性も多少はあろうが、すごい奴は大体がすごいと思っているし、そんな奴は大体がそんな奴だと思っている...

第2話 学ぶといふ事 (2006年5月) 5KB

柳川に越してき、五ヶ月が経った。蚊が多い事と水の不味さには辟易するものがあるが、こと「学び」というものに関しては、(他の土地の追随を許さないのではないか?)柳川に関し、そういう感想を抱いている。図書館の充実ぶり、講習会の多さ、古文書館の設置...

第1話 水郷の人~田中吉政~(2006年4月) 7KB

(どこかに似ている…)そう思った。柳川の風景である。家に帰り、旅日記の紐を解き、撮り溜めた写真に目を通すと、それは近江八幡の風景であった。二年前の夏の事だが、ふと思い立ち熊本城から江戸城まで歩いた。加藤家や細川家の参勤交代ルートに倣い豊後街...